傷はぜったい消毒するな! 紫雲膏の巻

今回は形成外科医の夏井睦先生の本『傷はぜったい消毒するな』という本を読んでいて思いついた裏ネタ。
マスコミでも評判になって、ご存じの方も多いかと思います。

本書の基本的主張は「簡単な傷やヤケドは、患部を消毒せずに水で洗って汚れを落とし、
外気に触れさせずに密閉しておけ」ということです。

なぜか・・・?

いわゆる消毒液は細胞を破壊する機能があります。
ばい菌の細胞を殺すんだから、あたりまえのことですよね。

ということは、傷口の細胞も破壊してしまうのでは?
ということです。

身体に傷が出来ると、それを修復しようと、細胞が増殖してきます。
しかし消毒すると、その細胞を破壊してしまいます。
そうすると、治りが悪くなる。

だから、傷を治すには消毒液を使わないようにすること。
ヨゴレは流水で流す。

傷の部分が乾くと細胞の増殖が抑えられるので、
密閉すること(患部を乾かさないように湿潤にして
おくので湿潤治療とも言います)。

というのを読んで、紫雲膏が思い浮かんだぁ!


紫雲膏というのは、江戸時代の漢方医、華岡青洲が発明した傷やヤケドを治す軟膏です。

傷やヤケドの場所に擦り込むか、厚く盛ってうえから絆創膏
を貼っておくと、結構効きます。


紫雲膏の成分は当帰・紫根・ごま油・蜜蝋燭・豚脂。

主薬は当帰で、効能は活血・補血など。
局所作用として抗ヒスタミン作用があり,軽度の毛細血管の透過性の亢進抑制作用があります。
腫れやむくみを抑えるような作用があるんですね~。

紫根は消炎・解熱・活血などの効能があります。


傷はぜったい消毒するな』を読むまでは、これが効果を出すための主たる薬と思っていたが・・・

残りの成分、ごま油・蜜蝋燭・豚脂に注目。
これって傷口密閉する役割があるんじゃぁ?

ということわぁ

スーパーでラード(豚脂ですね)を買ってきて、 傷口を覆い、上から絆創膏を貼っておいたらどうなるんじゃぁ!

ということで、こんど自分で試してみます!


追記(2012/3/21):

夏井先生のサイトに「紫雲膏は傷・ヤケドに使っていい軟膏か」という記事が、半年ほど前に掲載されています。創傷治療・火傷治療に紫雲膏を使うのに対する批判記事です。ご自身で人体実験されていますので、こちらもぜひどうぞ。

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