不妊・産婦人科の裏ネタ


不妊治療の効果・成績の上げ方

先日、友人の産婦人科医と雑談をしていました。

不妊専門クリニックの
治療の成績が話題になったんですが、
彼が言うには

あんなもん当てにならん

彼に、業界の内部事情を告白してもらいました。


ダイエットと月経不順・不育症

バナナ・ダイエット、リンゴ・ダイエット、ヨーグルト・ダイエット・・・
なんてのがちょっと前に流行りましたね。

ダイエット法はいろいろありますが、
ダイエットで調子を悪くして来院して来られる方が、
当院にはたくさんいらっしゃいます。
そういう方に限って不妊症や不育症だったり。。。
治療に難儀します。


逆子のお灸、のぼせ・熱がこもる人は要注意

逆子のお灸で来られる方がたくさんいらっしゃいます。
技術的には比較的簡単な施術になりますので、
多くの鍼灸院でもやっています。


卵管閉塞なのに鍼灸で自然妊娠

当院には不妊の患者さんが結構来られます。
診察で、ドクターから

卵管が完全閉塞しているので、体外受精しか選択肢はありません

といわれて、ちょっとがっかりしておられるのですが、当院で治療をして
自然妊娠なさったという症例を複数経験しています。


午後になると悪阻(つわり)がひどくなる(下)

午後になると悪阻(つわり)がひどくなる(上)のつづき。

実際このような方に、逆気を降ろす治療をすると、
悪阻はその場で治まります。
しかし、逆気がまた強くなってくると悪阻が
悪化します。

逆気を起こしにくい体調に持っていることは可能なんですが、
結構強い治療になってしまい、妊婦さんには避けたい治療です。
そこで、妊娠に対する悪影響が少ない治療法を選択せざるを得ません。

当院では接触鍼という、刺さない鍼を使って治療します。
背中とお腹の特定の場所を、接触鍼を皮膚に当てたり、さすったりします。

これだけでかなりすっきりします。
ただし、デスクワークのように逆気を起こしやすい日常生活を続けていると、
ふたたび起こることが多いので、安定するまで治療を繰り返すことが重要です。

ここまで書いたところで、

安定期に入ると悪阻が治まるのはなぜ?

という疑問を持たれる方も多いと思います。

悪阻の多くは、早ければ妊娠4週ごろから始まり、
10~12週ごろにはおさまります。
しかし、16週ごろまで続く場合も多々あります。

つわりの生理学的解明はイマイチ分かってませんが、
西洋医学的には妊娠という特殊な状況が体のなかに生じたために、
体が起こす反応と考えることができます。

妊娠に関係しているホルモンが関係しているとも考えられています。
いづれにせよ、体が妊娠の状態に慣れてくると、おさまると考えられます。

中国医学的にも、陽気のかたまりである赤ちゃんの陽気に、
身体が慣れたと考えていいでしょう。


午後になると悪阻(つわり)がひどくなる(上)

午後になると悪阻(つわり)がひどくなる・・・

と訴えて来られる患者さんが、ときどきいらっしゃいます。

妊娠して悪阻が起きる方は、もともとの体調に関係なく結構いらっしゃいます。
でも、「午後になると悪阻がひどくなる・・・」という方を
問診をしていると、その大半はデスクワークをされている方です。

なぜこんなことが起きるのかは、中国医学的に予測はできます。

デスクワークは座ってする仕事なので、
頭と手を使い、下半身はあまり動かしません。
下半身を動かさないと、下半身へ行く血液量が減ります。
これに対して脳はエネルギーをたくさん消費しますので、
上に行く血流は盛んになります。

こういう状態を中国医学では逆気といいます。
いわゆるのぼせている状態です。
逆気は疲れが溜まる午後、週の後半に強くなりがちです。

このような状態で妊娠するとどうなるでしょう?

お腹にいるあかちゃんのことを、中国医学では陽胎、
つまり陽気の塊と考えます。どんどん大きくなる力を陽気の塊と
考えたのですね。で、この陽気ですが、
中国医学では、陽気は上に昇ると考えます。

デスクワークで逆気している上に、お腹に陽気の塊があって、
その陽気が母胎の陽気に影響を与えて、逆気を増強させているので
つわりがひどくなる。
特に逆気がひどくなる午後は・・・
というふうに考えられます。

じゃぁ、どうすればいいのか?

午後になると悪阻(つわり)がひどくなる(下)


妊婦さんの喉のつまり

妊婦さんで、原因不明の喉のつまり感を感じられる方がいらっしゃいます。
いわゆる梅核気に含められるものもありますが、
初期の場合は悪阻(つわり)の一種と考えられるものがあります。

母体の赤ちゃんは「陽気の塊」と、中国医学では考えます。
陽気は昇る性質があります。お腹の赤ちゃんの陽気が母体に伝わって、
それが昇るときに、喉の違和感、喉のつまり感として感じられることがあります。

これは基本的に悪阻の治療をすれば改善します。
ただし、悪阻のある妊娠初期は、
妊娠する前から当院で治療をしている方しか、治療はしていません。
(【参考】かしま鍼灸治療院HP:妊婦さんの治療

初診の方は妊娠5ヶ月を越えてからいらしてください。

5ヶ月すぎての喉のつまりは、赤ちゃんが大きくなってきて、
みぞおち付近が圧迫され、それが喉に影響しているものが多いです。
推拿や鍼・お灸で、改善されることが多いので、ぜひ試してみてください。


不妊鍼灸 子宮内膜が薄い

子宮内膜が薄いって言われました・・・

不妊治療に来られて、そうおっしゃる方が結構いらっしゃいます。

西洋医学では薬で厚くしようということになりますが、
患者さんを診ていますと、なかなかうまくいかないことも多いようです。

中国医学では、子宮内膜を厚くすることはさほど難しい治療ではありません。
中国医学的に見た原因としては、

1)肝鬱気滞による下腹部の血行不良
2)冷え症による血行不良

大半は、上記のどちらかですね。

1の肝鬱気滞は、ストレスで身体が緊張していて、
ひどいときはのぼせている・・・
とイメージされればいいと思います。
緊張による血行不良です。

2の冷え症は、冷えて血行不良になっているものですね。
冷えて血行が悪くなるので、痰飲・湿証も同時に存在している
ことが多いです。痰飲・湿は血行不良で水分代謝が悪くなり、
組織内に水分が多くなったり、血漿がとどまって流れにくく
なっているものです。

肝鬱気滞はストレスの原因にもよりますが、
単純なデスクワークによるものなら、
数回の治療で内膜が厚くなることが多いです。

冷え症そのものは、なかなかやっかいで、湿証が加わると、
その度合いが高まりますが、お灸でがっつり温めてやれば
これも数回の治療で厚くなることが多いです。
お灸にはいろいろ方法がありますが、以前紹介した箱灸が、
冷え症にはすごく効きます。

漢方薬を併用しても良いでしょう。


安産灸には、なぜ三陰交なの?

中国医学の医書を読みますと、
妊娠中のトラブルや体調管理について
いろんな対処法が書いてあります。

プロは妊婦さんの体調にあった、
オーダーメードの治療をします。

その一環として、
妊婦さんに、ご自宅でお灸をしていただくのを
勧めている治療家も多いですね。

安産で重要なのは、お腹を、冷やさないこと、緊張させないことですね。
そのために温めましょうというところから出てきているんだと思います。

使われるツボで多いのが三陰交。
内くるぶしの中央ラインから指三本幅上にあります。

なぜ三陰交なのか?。

では、なぜ三陰交というツボなのか?
それは字のごとく、三つの陰経が交わっているところだからです。

鍼灸で考えられている経絡には、全部で12本あります。
足にはそのうち6本あって、
足の陽側(外側)・内側にそれぞれ3本ずつあります。
陰経の3本とは、肝経・脾経・腎経です。
この三つの経が交わっているのが、三陰交です。

肝経・脾経・腎経にはどんな機能があるんでしょうか?

肝経はストレス、緊張に関係しています。
脾経は胃腸の働きです。
腎経は精力・体力に関係しています。

つまり、経絡をあたためて、血流を改善させることで、
緊張をほどき、胃腸の働きを高めて悪阻(つわりや)や貧血などを防ぎ、
精力・元気を高めて、それをあかちゃんに送り届けてあげる。

三陰交が選ばれたのは、まあ、こんな発想からなんでしょうね。

ちなみに、
三陰交は肝経・脾経・腎経が交わっていると書きましたが、
専門的には経の流れている深さが違います。
プロは三陰交を使うにしても、
どの深さで、どの経にどういう刺激を与えるか

なお、三陰交のお灸は、あまり早い時期から始めると、
流産につながるおそれがあるので、
5ヶ月目を越えてから始めましょう。


鍼灸の不妊治療はどれぐらいの期間がかかりますか?

不妊治療は何回くらい治療が必要ですか?
不妊治療はどれぐらいの期間がかかりますか?

こんな質問をよくされるんですが、
まあ、こればっかりはなんとも言えません。

どんな体調をされているかは、千差万別なんで、
治療回数、治療期間もさまざまです。

健康だと思っている人でも赤ちゃんできない女性がいますし、
虚弱な人でもすぐにできたりする女性もいます。

当院では、偶然かどうかわからないけど、
1回の治療で妊娠された方がいます。

かと思うと2~3年くらいかかることもよくあります。

まあ、ここまでは裏ネタじゃないですね。
以下は治療家があんまりいいたくない裏ネタ。

治療で上手くいかない女性のタイプがあります。

それは数回の治療で見切りを付けて、
別の治療院を探す女性です。
40才前後になると、焦るお気持ちは分かるんですが、
こればっかりは焦っても、お体が赤ちゃんを迎える
状態にならない限り、どうしようもない。
一年、二年かかる人はかかる。
かけたからと行って上手くいくかどうかは
やってみないとわからない。
きつい言い方ですけど、これは不妊専門クリニック
でも同じことですね。。

治療家や治療方法の相性があることは事実なんですが、
ウチみたいに、内臓の状態を細かく分析・把握して
身体をよりベターな方へ持っていく治療をしている
治療院は少数なので、いい先生、いい治療院と
出会うっていうのは、なかなか難しい。

ネットの検索エンジンで「不妊鍼灸」で検索して
も出てくる治療院でも、

おっ、これはお勧め!

てなところは、プロから見て少ない。

女性は、どうしてもHPや治療院の雰囲気で
選んじゃったりとかする傾向があります。
不妊治療の本質は何か?ってのを
充分考えて治療院を選ぶ必要があります。

過去記事の不妊専門鍼灸?(1)~(3)も、ご参考に。

不妊専門鍼灸?(1)
不妊専門鍼灸?(2)
不妊専門鍼灸?(3)

鍼灸の不妊治療のイチオシ本はこれ!→『不妊!大作戦』。
小田原で開業している筆者の友人です。
同門ではないですが、数少ない不妊専門?鍼灸師です。