養生法


燥季(秋)の養生法(2)

身体がほてりやすい人・暑がりの人は、
秋から冬にかけて調子が良くなります。

活動的になりやすい季節ですが、
燥季から寒季(秋から冬)は、
身体を鎮める陰気を養う季節なので、
過度に身体を動かして陰気を消耗しますと
立春を過ぎてから調子が悪くなるので要注意。


燥季(秋)の養生法(1)

10月の後半になり、秋らしくすっかり涼しくなりました。
10月23日は二十四節気でいう霜降で、この日をさかいに
長夏という季節が終わり、燥季が始まります。
乾燥の秋の始まりです。空気が乾燥してくるので、
アトピーなんかの人は症状がひどくなりやすくなってきます。


長夏(夏の終わり)から秋にかけての養生1

夏の暑いときには熱を冷ますために
心肺を活発に動かせ、
皮膚を緩めて汗腺を開いて汗をかきます。
これが夏から長夏(夏の終わり)にかけての生理です。


夏ばて:長夏(晩夏)の養生法2

先日書いた長夏の養生法の続きです。

長夏の養生は、身体の熱を取るたべものや飲み物を
取ることです。

一番簡単なのが五味子茶。

五味子ってなに?


夏ばて:長夏(晩夏)の養生法1

中国医学で長夏という言葉があります。
日本では秋のお彼岸のころから10月中旬までを指します。

長夏の特徴を挙げてみましょう。


色と季節と体調


治療家やっていると、患者さんのいろいろな反応に目がいくようになる。
季節によって好まれる色があるのも実感している。

基本は夏は寒色・冬は暖色。
チラシやHPなんかは、すぐ反応が出る。


熱中症対策2 夏の養生法6

熱中症対策1 夏の養生法6 のつづき。

熱中症予防では、こまめな水分摂取が勧められますが、たんなる水ではなく、
小腸での水分吸収促進と汗とともに排出されたナトリウム分を補給するために、
食塩とブドウ糖を一定の割合で混合したものがお勧めです。
それが経口補水液です。

作り方はいたって簡単。自分で作れます。

水  1リットル
塩  3g小さじ(小さじ2分の1)
砂糖 40g(大さじ4杯+小さじ1杯)
上記の割合で、砂糖と塩を水に溶かすだけです。 注意点は、熱中症と分かった時点で、一度にたくさん飲ませると 吐くことがあるので、少しずつ飲ませることです。

「作るのが面倒」「保存が~」とおっしゃる方には市販もされています。
有名なのが大塚製薬が出している「OS―1」。


夏場の建設現場での熱中症対策として開発された製品のようです。
学生時代、バイトの経験がありますが、
炎天下でのドカチンは死にそうになりますからね~

原材料名をみてみると、ちょっと飲みやすくしているようです。

糖類(ブドウ糖、果糖、コーンシラップ)、食塩、乳酸Na、塩化K、乳酸、硫酸Mg、リン酸Na、グルタミン酸Na、香料(一部にオレンジ由来の成分を含む)、甘味料(スクラロース)
100mlあたりの栄養成分表示もついでに書いておきます。
エネルギー10kcal、タンパク質0g、脂質0g、炭水化物2.5g、ナトリウム115mg(5mEq)、ブドウ糖1.8g、カリウム78mg(2mEq)、塩素177mg(5mEq)、マグネシウム2.4mg、リン6.2mg

ゼリータイプもあります。


熱中症対策1 夏の養生法6

熱中症で亡くなられたお年寄りが年々増えているというマスコミ報道がされています。

たしかに私のまわりでも、熱中症になられるお年寄りは、ときどき耳にします。
ただし、死者の増加数をみていると、本当に増えているかは疑問で、
医療・公衆衛生の改善で、熱中症で亡くなられたという確認数が増えているだけかもしれないし、
平均寿命が高くなっているので、それだけ亡くなられる方も増えるでしょう。
日本の平均寿命がロシアみたいに60才そこそこなら、熱中症で亡くなられる割合は
少ないかも。

まあ、そういう統計上の数字のトリックは関係ないのでおいておきます。

熱中症は中国医学では、中暑・暑気に相当します。
症状は、軽ければ口渇・めまい程度ですが、
ひどくなると、頭痛・吐き気・高熱・汗が出ないか大量の汗・けいれんなどがおこります。
ここまでになると、ヤバイので即病院行きです。

暑気あたりの薬膳は、瓜類が効果的。キュウリ・冬瓜・スイカ・へちまなんかですね。
おなかにこもった熱を取り、手足にその熱を放出します。

身体の弱いお年寄りや子供さんがいらっしゃる方は、経口補水液を用意しておくと良いでしょう。
作り方は熱中症対策2で。


日焼け 夏の養生法5

中国医学を志す者が避けては通れない古典に『黄帝内経』があります。
現存するのは『素問』と『霊枢』とにわかれているのですが、
そのなかに養生に関する記載があります。

それによりますと、養生の基本は二季節前にやるというものです。
つまり、夏の養生は冬に。冬の養生は夏にというものです。

そのベースにはややこしい人体観・自然観があるんですが、
このHPは一般向けなので、ややこしいヤボな理屈は避けておきます。

さて、これを書いているのは夏なんですが、
夏は冬の養生をしておく季節なんですね~

今回は冬の養生法をひとつ取り上げます。
それが、日焼け。

冬といえばカゼですが、夏に少し日焼けをしておくと、
冬にカゼをひきにくくなります。部位は首の後ろ側です。

以前、クーラーとカゼ2 夏の養生法2でも少し書きましたが、
ここが冷えるとカゼが入ってくると、中国医学では考えるんですね。。

『黄帝内経』とならぶ古典に『傷寒論』という書物があるんですが、
主にカゼについて記述しています。
『傷寒論』の理論では、典型的なカゼは、
首筋から風寒(ふうかん)の邪が入ることによって起きるとしています。

じゃあ、風寒の邪、特に寒=冷えが入らないようにするには、
どうすればいいか?ここを陽気でガードすればいい。
体力をつけて内から陽気を蓄えるのもいいんですが、
首筋の皮膚の部分に陽気を蓄えておくといい。
それが、この部分の日焼けです。

特に冷え症の人は、夏場に少し日焼けするといいんです。
私も冷え症なので、結構日焼けするようにしています。
中国医学を学ぶまでこのことを知らなかったので、
結構カゼをひいてましたが、最近はほとんどしなくなりました。
その養生法はいくつかありますが、ひとつが夏の日焼けです。

「ん?シミになるからいやよ~」と、思った方・・・
皮膚の弱い方は、一考しなければなりませんが、
しょっちゅうカゼをひいているよりは、いいんじゃないかなぁ。。。
って男の私は思っちゃいますけどね~。


暑苦しいときのざるそば 夏の養生法4

夏の養生法、薬膳編その2。

夏の暑苦しいときに食欲低下、
消化の良いそうめんや、ざるそばを食べたくなる・・・

胃腸が弱っているのなら、冷えた粥でもよさそうですが、
なぜか、そうめんやざるそばを食べたくなる。

これは薬膳的には説明できます。

手元にある薬膳の専門書には、
「小麦は涼」「蕎麦は涼」とあります。
それに対して「うるち米は平」。
つまり、小麦や蕎麦は米と違って身体を冷やす
作用があるんですね(ちなみに、小麦より蕎麦の方が
冷やす力は強いです)。

食事の本能が狂っていなければ、
自分に合った食事が欲しくなりますから、
暑いときには、そうめんや蕎麦が欲しくなる・・・
と、解釈したいですね。

当院の患者さんで、高級蕎麦屋を経営している方が
いらっしゃるのですが、高級蕎麦なので、
純度が高い蕎麦を出していらっしゃいます。
スーパーで売っているような、蕎麦の味のしない
蕎麦でない。だから冷やす力が強い。

で、その方がおっしゃるには、お店は6月から9月
前半くらいが、一番忙しいんだそうです。
逆に真冬は比較的暇とか。
冬は熱い蕎麦で夏と同じように繁盛・・・
というわけではない。
熱くして食べても身体を冷やす食材は、
身体を冷やすんですね。程度が変わりますが。

その患者さんと、そんな雑談をしていて、
「人間の本能って面白ですね~」って
お互い笑いあっていました。